Ryo Kusumoto Photography

楠本 涼
1982年徳島県生まれ、京都市在住。2007年徳島大学大学院生物工学専攻修了後、医薬品開発職に約4年間従事。在職中に写真を始め、2009年によみうり写真大賞年間佳作受賞。翌年2010年に国内ギャラリー推薦作家として韓国のソウルフォトフェスティバル出展。2011年より写真業で独立。現在フリーランスとして新聞・雑誌・web等でのスチール撮影のほか、広告動画の制作も行う。2014年上野彦馬写真賞入選、2017年名取洋之助写真賞奨励賞受賞。個人的な歴史の中に見る普遍性に興味を持ち、主にドキュメンタリーの手法で製作する。それぞれのテーマは根底で「喪失」に関わるものが多い。

e-mail:ryo.ksmt@gmail.com
TEL:+81-903-9234354

個展
2018年 “もうひとつの連獅子"- 旧萱野家(大石順教尼記念館), 和歌山, 日本
2017年 “貌 -bow-“ - AMS gallery2, 京都, 日本
2016年 “貌 -bow-“ - be京都, 京都, 日本
2016年 “Voice of Shakuson 第一期” 建仁寺塔頭両足院, 京都, 日本
2016年 “LIFE - awe of living several hundred years” - Laatikkomo gallery, フィンランド
2012年 "この地で生きる" - INSTEAP LIGHT, 東京, 日本
2012年 “Re:3.11 東日本大震災写真展” - GalleryG, 愛知, 日本
2011年 “Re:3.11 東日本大震災写真展” - 丸山雄進堂 筆屋ギャラリー, 大阪, 日本
2011年 “Re:3.11 東日本大震災写真展” - spectrum gallery, 大阪, 日本
2011年 "この地で生きる" - 突貫亭, 徳島, 日本

グループ展
2018年 第13回名取洋之助写真賞受賞作品展 - 福島市民ギャラリー, 福島, 日本
2018年 第13回名取洋之助写真賞受賞作品展 - FUJIFILM, 大阪, 日本
2018年 第13回名取洋之助写真賞受賞作品展 - FUJIFILM, 東京, 日本
2017年 二人展 - 阿波銀プラザ, 徳島, 日本
2015年 Art Short Boot 2015 - gallery Main, 京都, 日本
2015年 第15回上野彦馬対象巡回展 - 北海道東川町文化ギャラリー, 北海道, 日本
2014年 第15回上野彦馬対象巡回展 - 東京芸術劇場, 東京, 日本
2014年 第15回上野彦馬対象巡回展 - 九州産業大学美術館, 福岡, 日本
2014年 エイトワン・ラボの現在×シティラットプレス出版記念写真展 - 心斎橋アセンス, 大阪, 日本
2011年 81lab 5th anniversary photo exhibition - 心斎橋アセンス, 大阪, 日本
2010年 Portfolio Exhibition vol.3 - Bloom Gallery, 大阪, 日本

フェスティバル展示
2018年 くどやまアートウィーク2018, 和歌山, 日本
2018年 Photo Bangkok2018 RPS exhibition, バンコク, タイ
2018年 Photobook/NZ RPS exhibition - Wellington Univ., ウェリントン, ニュージーランド
2017年 7th Dali Internal Photography Exhibition, 大理, 中国
2016年 Kyotographie 2016 - KG+exhibition -, 京都, 日本
2010年 Seoul photo Festival 2010 - Coex Hall, ソウル, 韓国

受賞歴
2018年 Unseen Dummy Award 2018 ショートリストノミネート
2017年 第13回名取洋之助写真賞 奨励賞
2014年 第15回上野彦馬大賞 入選
2009年 よみうり写真大賞 年間賞 佳作、月間賞 佳作 2回

メディア出演・作品掲載
2018年 Osaka culture web magazine VOICE “もうひとつの連獅子"
2018年 ASAHI CAMERA “もうひとつの連獅子"
2017年 CAPA 2018年1月号 “ドキュエンタリー写真家のメッセージ"
2017年 デジカメwatch “名取洋之助写真賞授賞式"
2017年 70Seeds “写真家、楠本涼"
2017年 四国放送TV ゴジカル  “二人展および貌 -bow-"
2014年 サンデー毎日 3月1日号 “ここを描けと絵が語る -建仁寺塔頭両足院襖絵制作ドキュメント- "
2012年 PHaT PHOTO 11-12号 "PHOTOGRAPHER Osaka 100 Voices "
2012年 LIVEonWIRE JOURNAL ”この地で生きる 第2集”
2012年 LIVEonWIRE JOURNAL ”三陸の味 -養殖業再開に向けて- ”
2012年 LIVEonWIRE JOURNAL ”この地で生きる”
2012年 中部日本放送CBCラジオ午後いち! "東日本大震災報告"
2011年 81Lab magazine 23号 ”夜に想うこと”
2011年 四国放送ラジオ 土曜ワイド "東日本大震災報告"
2011年 四国放送TV ゴジカル  "東日本大震災報告"
2011年 産経新聞ニュース "陸前高田市小中学校の入学式撮影写真家"
2011年 81Lab magazine 21号 ”往来 - 小辺路 -”
2010年 81lab magazine vol.18 "Permanent ceasefire"
2010年 81lab magazine vol.17 "寂光遷移"
2009年 81lab magazine vol.16 "merging borders

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大学時代、私は主に分子生物学とりわけ発生生物学を中心に研究をした。分子生物学の研究での写真の果たす役割は、粛々とした事実の明示だ。撮影日時、機器、染色に用いた薬剤と実験プロセスを示し、撮影後の明るさの補正すら許され無い。しかしその再現性と明瞭性がと共に世に出たとき、生命現象の真実を知り積み上げていく大きなピラミッドの石がまた一つ世界に生まれる。

いまや携帯電話でも物事の表象は記録することができる。大変アイロニックな話だが、イメージの共有が身近になるのと半比例するように、他者との違いに対する緩衝材がすり減り、思わぬ諍いが生じているように感じる。

言い換えると、情報量の多さは一見選択肢が多いようで、実はごく限られた興味の範囲内の情報で満足し、心地よさから離れられないのかもしれない。

私はひどく個人的な歴史に興味がある。限られた人生で私自身が知り得なかった情報を得、いくつもの選択と分岐の先にある個人の姿に興味がある。果てし無い時間を遡って私が他者の人生を生きることは叶わない。それを聞き、知り、視覚表現に再構成する作業は、たとえ現場にいて何もコントロールしなかったとしても、「私が存在しなくても起こる事実」の純粋な記録には成らない。代わりに、連想と想像を生む一つの表現に変えられる可能性がある。

写っている物事を離れ、時間的・空間的延長線上のことを想像させたり、類似する形態や現象を連想させる。単なる事実の明示とは違う別ルートにもまた、普遍性へのヒントがあるのではないだろうか。
足元や数歩先を見るきっかけを生むことを、今考えている。

主なクライアント
朝日新聞社(Medical Asahi、朝刊、夕刊)/朝日新聞出版(週刊朝日、AERA、ジュニアエラ、各ムックシリーズ、書籍)/
集英社(kotoba)/株式会社アマナ/株式会社ニューズピックス(NewsPicks)/毎日新聞社(サンデー毎日)/
株式会社日経BP(日経ビジネスオンライン)/ヤフー株式会社(Yahoo!ニュース特集)/ころから株式会社/
株式会社140B/株式会社ZIZO / ワード株式会社/京阪神エルマガジン社(Meets Legional)/ H&K Global Connections/全日本仏教会/
株式会社AMBER PHOTO/アランヴェールホテル京都/株式会社学情/株式会社CUBIC DESIGNなど